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「つるまう日記」を毎週発信しています。

#117 キャッシュレス化が進む観光地

つるまう日記 2023.05.29

皆さんこんにちは!

JOETSUデジタルコミュニケーションズの岡田です。

 

だんだんと暖かくなり、過ごしやすい季節になってきましたが、

皆様はいかがお過ごしでしょうか。

5月はGWがあり、天候にも恵まれていたので、お出かけされた方も多いのではないでしょうか。

 

私も先日、友人と長野県の善光寺に遊びに行きました。

善光寺は長野県を代表する観光地で、約1,400年の歴史を誇るお寺です。

周辺には仲見世通りがあり、食べ歩きや買い物を楽しむことができます。

もともと旅行や観光が好きだったのですが、コロナの流行後は観光地に行く機会が大幅に減ったので、久しぶりに観光できてとても楽しかったです。

 

そんな久しぶりの観光でおどろいたことが、「観光地におけるキャッシュレス決済の浸透」です。善光寺は比較的年齢が高い観光客が多いのですが、意外にも周辺のお店のほとんどでキャッシュレス決済が可能でした。普段キャッシュレス決済で買い物をすることが多いのですが、「地方の観光地だし現金しか使えないお店が多いだろう」と思って現金を多めに持参していたので、なんだか拍子抜けをしてしまいました。

 

善光寺では対応していませんでしたが、コロナによる非接触意識の高まりや、銀行の硬貨両替の有料化などを受け、最近ではお賽銭をキャッシュレス化しているお寺も増えているようです。

しかしお賽銭のキャッシュレス化には賛否両論あるようで、参拝時のキャッシュレス対応について「お守りなどの授与品がキャッシュレス決済できること」に好意的な人は45.7%と半数近くを占める一方、「お賽銭をキャッシュレスで納められること」に対しては30.0%と、15ポイント以上の開きがあります。

参拝者が利便性だけを求めるのであれば、この差は生じないはずなので、お賽銭に関しては現金志向が未だに強いことがうかがえます。

出所:「社寺に対する消費者意向調査」株式会社JTB総合研究所(2021)

 

また、参拝とオンライン活用についての調査では、「事前に見どころなどを調べられる」(「よい」「非常によい」の合計66.9%)、「動画などでお祭りや儀礼の紹介を見られる」(同61.8%)、「現地で、QRコードなどで解説が読める」(同55.4%)に対するニーズが高く、一方「リモート参拝(バーチャル参拝)できる」「スマートフォンに御朱印を記録できる」は「悪い」「非常に悪い」の合計が15%を超えています。

出所:「社寺に対する消費者意向調査」株式会社JTB総合研究所(2021)

 

情報収集のニーズが高く、信仰や参拝に関わる行為については、オンライン活用に抵抗感がある人の比率が高い傾向があります。

また、リアルで「僧侶や神職から現地で直接説明を受けられる」ことへのニーズは60%を超えており、オンラインで情報収集できるからといっても現地での体験を代替するものではないことがうかがえます。

この調査から、参拝者のオンライン活用の目的は、参拝そのものの利便性を高めることではなく、「参拝という行動をより充実させるための情報を得ること」であることが推測できます。

出典:https://www.tourism.jp/tourism-database/column/2021/06/temple-online-cashless/

 

まとめ

コロナの流行を経て、仕事や授業、買い物など様々なのもがデジタル化し、より便利になりましたが、調査から「リアル体験」でしか得られない価値があることがわかりました。

またその一方で、オンラインを活用して情報発信することで「リアル体験の価値」をさらに高めることができるということもわかりました。

事業会社のマーケティングにおいても、オンライン・オフラインを連動させたコミュニケーション設計がポイントになりそうですね。

 

結びに

JOETSUデジタルコミュニケーションズでは、お客様企業の課題・お悩みを伺いながら最適な課題解決策をご提案しています。グループリソースを活用し、オフライン(アナログ)×オンライン(デジタル)のご提案も行っておりますので、経営・営業・販売促進などに関するお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください!


 

岡田(ニックネーム:アボカド)
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