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#146 Web解析における KPIを用いた目標設定【後編】

デジタルメディア情報 2023.12.27

この記事は「前編:意外とできていない!KPIを用いた目標設定」の

続きの内容となっています。

記事中の用語は前編で詳しく解説しておりますので、前編からご覧いただけると幸いです。

前編:https://www.joetsu-dc.com/blog/digitalmedia/20231222-kpi-website/

 

みなさまこんにちは。

JDC新入社員の高瀬と申します。

 

入社してから約8か月が経ち、だんだんと職場の雰囲気に慣れてきました。

現在は新入社員として様々な業務を経験しつつ、

デジタルマーケティングについて勉強しています。

 

今回の記事では「Web解析におけるKPI(中間目標)を用いた目標設定」

について解説いたします。

 

  • なかなかWebサイトで成果が上がらない
  • Webに注力していきたいけど、何からやればいいかわからない

 

といった悩みをお持ちの方はぜひご覧ください。

 

前編では「ある商品Aの年間売上〇〇億円」というKGI(最終目標)を例に、

以下の流れでKPI(中間目標)を用いた目標設定について解説しました。

 

STEPⅠ:KGI(最終目標)設定

STEPⅡ:最終目標に到達するために重要な要因(KSF)を選定

STEPⅢ:STEPⅡで選定したKSFをもとに、KPI(中間目標)を設定

 

この流れに沿って後編の記事では、

コーポレートサイトの目標設定について解説していきます。

 

コーポレートサイトの目標設定の流れ

●STEPⅠ:KGI(最終目標)を設定

サイトの目的によってKGIは異なります。

例)ECサイト → 売上

採用サイト → エントリー獲得

コーポレートサイト → 商談のリード獲得

 

今回はコーポレートサイトを例として扱うため、

KGIはWebサイト経由の「商談のリード獲得〇〇件」となります。

 

この記事では商談のリード獲得の定義を、

「ユーザーのメールアドレスや会社名などの顧客情報を取得し、

自社からアクションを起こせる状態をつくること」とします。

●STEPⅡ:最終目標に到達するために重要な要因(KSF)を選定

現状とKGIのギャップを確認し、重要だと考えられるKGIの達成要因を選定します。

KGIと異なりKSFは具体的な数値で設定する必要はありません。

 

STEPⅠで定めた商談のリード獲得の定義からわかるように、

顧客情報の取得が重要なポイントとなります。

 

今回はKGI達成のために

「問い合わせ数増加」「資料ダウンロード数増加」をKSFとして設定しました。

●STEPⅢ:STEPⅡで選定したKSFをもとに、中間目標(KPI)を設定

まずはKPIとして見るべき指標を決定します。

ここでは「問い合わせ数」「資料ダウンロード数」を計測していきます。

 

次に「問い合わせ数」「資料ダウンロード数」の具体的な目標数値を設定します。

KGIで設定した商談のリード獲得数や

過去の問い合わせ数、資料ダウンロード数をもとに設定します。

ここでは「問い合わせ数〇〇件」「資料ダウンロード数〇〇件」とします。

 

問い合わせ数、資料ダウンロード数、

それぞれの目標数値が決まったら、それらをさらに分解します。

 

問い合わせをするユーザーは、

自社や自社のサービスに対する興味関心が高い可能性があります。

 

そのため「問い合わせ数〇〇件」の下層には、

興味関心が高い顕在層のユーザーがとると予想されるアクションの数値を設定します。

例)自然検索(指名キーワード)からの流入数

サービス紹介ページの表示回数

 

一方、資料ダウンロードをするユーザーは、

情報収集や学習が目的であると考えることができます。

 

そのため「資料ダウンロード数〇〇件」の下層のKPIには、

潜在層のユーザーがとると予想されるアクションの数値を設定します。

例)自然検索(一般キーワード)からの流入数

コラムページの表示回数

 

以上でコーポレートサイトのKPIを用いた目標設定は終了です。

ここまでKPIを用いた目標設定について解説してきましたが、

目標を設定するだけでは課題解決はできません。

その後の運用によってサイトは改善され、目標(KGI)達成に近づきます。

 

ここからは、

KGI(目標)達成に近づくためのポイントとなる

PDCAサイクルについて解説していきます。

 

PDCAサイクルとは

PDCAサイクルとは、

Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)

の4つのプロセスを繰り返し、業務効率を改善するフレームワークです。

 

Plan(計画)

KPIの設定、施策の計画など

Do(実行)

Planの段階で設定したKPIや施策の具体的な行動の実行

Check(評価)

計測した数値と設定したKPIの比較

Action(改善)

Checkで分析した課題・問題に対しての強化改善

 

ここまで解説してきた目標設定の流れは、PDCAサイクルのPlan(計画)に当たります。

 

目標を設定したらそれぞれのKPIを達成するための施策をDo(実行)し、

計測した数値から施策をCheck(評価)します。

 

そしてその評価をもとに適切なAction(改善施策)を実施していきます。

最後に改善施策の一例を簡単に紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

改善施策の例

 

 

流入数が少ない場合

・SEO対策

・Web広告の活用

・SNSの活用 など

 

遷移率が悪い場合

 

・サイト内の導線を改善

・ユーザーのニーズに合ったコンテンツを作成 など

フォーム入力率が悪い場合

・フォームの最適化(EFO対策)

 

むすびに

この記事ではコーポレートサイトでの「商談のリード獲得」を例に、

KPIを用いた目標設定と運用について解説しました。

 

JDCではWebサイトのレビューや改善提案など、

目標達成のためにお客様と伴走するサポートを行っております。

気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。


 

高瀬(ゆうまボーイ)
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