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#220 【Googleリスティング広告】今さら聞けない!キーワードの「マッチタイプ」とは?

デジタルメディア情報 2025.10.29

Googleリスティング広告を運用するうえで欠かせないのが「マッチタイプ」です。

どのキーワードで広告を表示させるかを決めるこの設定は、

成果に直結する非常に重要な要素です。

しかし、初心者の方の多くは「完全一致」・「フレーズ一致」・「インテントマッチ(旧:部分一致)」の

違いを曖昧なまま使ってしまい、ムダな配信や機会損失を招いてしまうことがあります。

この記事では、マッチタイプの基本から、目的別の使い分け方までをわかりやすく解説します。

 

 

1 「マッチタイプ」の基本と3つの種類

マッチタイプとは?検索キーワードと広告の関係

マッチタイプとは、ユーザーが検索した語句と、自分が設定したキーワードが

「どの程度の一致したか」に応じて広告を表示するかを決めるルールのことです。

たとえば「カフェ 開業」で完全一致を設定した場合、

ユーザーが「カフェ 開業」と検索したときだけ広告が表示されます。

フレーズ一致では、設定したキーワードと同義の文言を含む検索で表示されるため、

「カフェ 開業 費用」などが該当します。

一方、インテントマッチを選ぶと「コーヒースタンド 起業」や「カフェ経営の始め方」など、

意味が近い検索語にも広告が表示される可能性があります。

この仕組みを理解しておくと、どのマッチタイプで設定を行えば、

どこまでの範囲で広告が配信されるのかの目安を理解することができます。

 

完全一致・フレーズ一致・インテントマッチ(旧:部分一致)の違い

先ほどの内容を踏まえ、3つのマッチタイプの違いを簡単にまとめました。

 

完全一致:

キーワードと完全に同じ意味、または意図の検索が、広告の表示対象。

精度が高く、ピンポイントに広告配信が可能。

 

フレーズ一致:

キーワードと同じ意味を表す内容を含む検索が広告の表示対象。

完全一致よりも配信対象を拡大することが可能。

 

インテントマッチ

指定したキーワードに関連する内容の検索が広告の表示対象。

自動最適化が進むタイプ。

※Googleヘルプセンター参照(2025/10/21)

 

それぞれの仕組みを理解し、配信の目的に合わせて選ぶことが大切です。

 

 

2 マッチタイプ別のメリットとデメリット

マッチタイプはそれぞれに特徴があり、目的や運用段階によって向き・不向きがあります。

以下では、マッチタイプ別の特徴を簡単に説明します。

 

完全一致のメリット・デメリット

メリット: 意図した検索語にだけ表示され、クリックの質が高く無駄な配信を防げる。

デメリット: 表示回数が少なく、ボリュームを確保しづらい。

 

フレーズ一致のメリット・デメリット

メリット: 関連性を保ちながら配信範囲を広げ、新しい検索語にも反応できる。

デメリット: 表示範囲がやや広いため、意図しない検索語が混ざるリスクがある。

 

インテントマッチのメリット・デメリット

メリット: AIが検索意図を自動で判断し、成果につながる検索語を拾いやすい。

デメリット: 表示範囲が広く、意図しない配信になる可能性がある。

 

 

3 目的別に選ぶマッチタイプの効果的な使い方

マッチタイプは、どれが正解というよりも「目的に合わせて使い分ける」ことが重要です。

配信目的を明確にすることで、ムダな配信を抑えつつ、効率的に成果を伸ばすことができます。

 

確実に狙いたいユーザーに届けたいときは、完全一致

特定の商品名や明確なニーズを持つユーザーにピンポイントで広告を届けたい場合は、

完全一致が最適です。

検索語と設定キーワードが一致したときのみ表示されるため、クリックの質が高く、

無駄な広告費を抑えられます。

ただし、配信ボリュームが少なくなりやすいので、注意が必要です。

 

認知を広げたい・新しい層に届けたいときは、フレーズ一致

ブランドやサービスをまだ知らない層にリーチしたい場合は、フレーズ一致が効果的です。

キーワードを含む検索語や意味の近い語句にも表示されるため、

潜在層への認知拡大が期待できます。

一方で、関連性の低い検索語に配信されるリスクもあるため、検索語句レポートを確認し、

除外キーワードの設定と見直しを行うことが、必要になります。

 

データを活かして効率化・拡張したいときは、インテントマッチ

ある程度データが蓄積し、AIによる自動最適化を活かしたいときは

インテントマッチが有効です。

GoogleのAIが検索意図を理解し、

成果につながる可能性の高い検索語へ自動的に配信してくれます。

ただし、AIの判断に依存しすぎると意図しない配信が増える場合もあるため、

十分なデータ量と定期的な分析が前提となります。

 

配信目的に応じて、マッチタイプも見直す

広告の目的が変われば、選ぶマッチタイプも変えるべきです。

認知→検討→獲得とフェーズが進むにつれ、ユーザーの検索語句も変化していきます。

定期的に配信目的と設定を見直すことやマッチタイプを複数組み合わせることで、

成果を安定的に伸ばすことができます。

 

 

4 やりがちなミスと改善のコツ

〇「完全一致だけ」に頼りすぎる

確実性を重視するあまり、完全一致のみで運用してしまうと、

表示機会が減り、成果が伸びにくくなります。

明確なキーワードがある場合は、完全一致で効果を確認しつつ、

徐々にフレーズ一致やインテントマッチに広げていくのも手段のひとつです。

 

〇「フレーズ一致」で意図しない検索語が増える

フレーズ一致では、関連性の低い検索語にも広告が出てしまうことがあります。

検索語句レポートを定期的に確認し、不要な語句を除外設定するのがポイントです。

 

〇AI任せにしすぎてデータを分析していない

インテントマッチなど自動化機能を過信すると、想定外の結果になることがあります。

AIに任せる部分と、人が判断すべき部分を明確に分ける意識が大切です。

 

〇除外キーワード設定を忘れる

意外と忘れがちなのが、「除外キーワード」を設定していないケースです。

不要な検索語に広告が表示されるのを防ぎ、予算の浪費を抑えましょう。

 

 

5 まとめ

マッチタイプの理解は、リスティング広告運用の基礎でありながら、

成果を左右する重要なポイントです。

完全一致は「確実に狙う」、フレーズ一致は「幅を広げる」、インテントマッチは「AIが検索意図を読む」

──この違いを知るだけで、無駄なクリックを減らし、

コンバージョン率の改善を見込むことができます。

また、どのマッチタイプを選ぶかよりも、「目的に合った使い分け」を意識することが大切です。

今日からできるチェックポイントは以下の3つです。

 

検索語句レポートで無駄クリックの原因を確認

除外キーワードを定期的に見直す

広告目的に合わせてマッチタイプを最適化する

 

一つずつ意識して改善を重ねていけば、あなたのGoogle広告は確実に成果へとつながります。

「設定が正しいか分からない」「効果をもっと伸ばしたい」と感じたときは、

専門家に相談するのも一つの選択肢です。

 

そのようなときは、一度JOETSUデジタルコミュニケーションズへお問い合わせください!

私たちは、Web広告運用やSNS運用など、

デジタルマーケティングに関する様々なご支援を行っています。

これまでの知見を活かし、デジタル広告運用の改善に伴走いたしますので、

ご相談お待ちしております。

 

 


 

中村(ニックネーム:ヴィレッジ)
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